漫画「蠱毒の家」はiwo先生が描くサスペンスやカニバリズム要素のある漫画。ちなみに聞き慣れない『蠱毒』とは古代中国における呪術を指すようです。つまりは呪術ネタも絡んでくる漫画になっていくんでしょうかね。
執筆時点ではマイクロ版の第1巻〜2巻が配信中。不穏と謎が入り混じって全容は見えていないのですがミステリーチックなサイコサスペンス好きは楽しめる内容に仕上がっていると思います。
個人的には今後の展開に大きく期待が持てる漫画で読んでいこうと思っています。
この漫画は以下から試し読みすることが可能です。
蠱毒の家ってどんな漫画?
主人公は22歳の無気力青年・蝶野楯之(ちょうのたてゆき)。昆虫が好きで昆虫学を学ぶ為に大学へ通うも求めていた事と差異があった為、中退。現在に至るまでの一年間はアルバイトをして生計を立てています。
家族とは疎遠状態。友人と呼ばれる存在は誰一人として居ない孤独な青年の彼。唯一の楽しみや趣味は昆虫標本を見ている時や作っている時。
そんな彼ですが、アルバイトから帰ると住んでいた木造アパートが全焼。一夜にして宝物と行く宛を失っていきます。
途方に暮れていると昆虫学者である草薙出雲(くさなぎいずも)と出会う蝶野。彼の厚意で自宅に寝泊まりさせてもらう事になる蝶野ですが、出雲と養子の娘である當子(とうこ)と出会った事により人生が180度変わっていく事になります。
蠱毒の家 ネタバレ
アパート全焼…そして昆虫学者との出会い…
アルバイトが終わり、帰宅して趣味である虫の世界にドップリと浸かろうと考えていた蝶野。自宅が近づくに連れてやけに騒がしい事に気づいていく。そしてアパートに辿り着くと目を疑います。
住まいであった木造アパートは全焼。
全てを失った蝶野は最寄りの公園にて途方に暮れていきます。
そこへフランクに声をかけてくる眼鏡の男。彼が草薙出雲。人間関係において距離感が非常に近い出雲。悩んでいる彼の言葉に耳を傾けていきます。
アパートを失い、行く宛すら失った彼の話を聞いた出雲は自身の自宅に招く事へ。初対面の相手ながらフランクな出雲に甘える事にしていく蝶野。
ここで彼は眼鏡男が昆虫学者であり、自身が参考にしていた本の著者である草薙出雲である事を知っていきます。
美しい少女の正体は食人人間!?
出雲の自宅に招かれた蝶野は養子の娘である當子(とうこ)といった美少女を紹介されていきます。あまりの美貌に心を奪われるも、どこか作り物のように感じる彼女。
そして直ぐに就寝。
しかし、全てを失った蝶野は今後の展望が見えず、寝付けずにいました。トイレに立って部屋に戻る際、當子の部屋から異音を察知する蝶野。
覗こうとしますが出雲がグッドタイミングで現れて制止。その後、當子の部屋の様子が描かれていきますが…彼女は人間を食べている描写が描かれていきます。
知ってしまった秘密にどう立ち回るのか?
翌日、お礼をししつ出雲宅をお暇していく蝶野。入れ替わりでアパート火事の件で警察が出雲宅を訪れていきます。刑事の一人に目をつけられている描写もありながら、場面は蝶野へ。
新居探しは全滅。
バイトも終わり、再び途方に暮れる事になる蝶野。すると茂みから物音が聞こえてきて、次の瞬間、當子が茂みから姿を現してきます。
彼女、出雲の手伝いで何かを探している様子。蝶野を発見した當子は探し物の代わりに蝶野を出雲宅に連れていく事へ。
再び出雲宅に戻ってきてしまった蝶野。
出雲とも対面を果たして新居が見つからなかった事を報告。すると出雲は新居が見つかるまで居候していいよと提案。
あまりの好条件に甘える事にしていく蝶野。居候する条件は出雲宅の食事係をする事でした。早速、夕食を作って二人を呼びに行く事へ。
まずは當子の部屋。
ノックをするも応答あらず…。部屋を開けて呼び出そうとすると異様な光景を目のしていきます。血だらけのベッド。裸の當子。人の形をしたビニールに包まれた何か…。
背後から忍び寄ってくる出雲。
彼の片手にはナイフが握られており…『こっちの食事係もキミがする?』と告げていく事へ。呆気に取られていく蝶野…。ここで2巻は幕引きとなります。
漫画「蠱毒の家」感想
- 胸騒ぎを感じるストーリー展開
- 食人女である當子の正体
- 主人公・蝶野の人生変化
作中からは纏わりつくような湿った雰囲気を漂わせていく漫画。一体この先に何が巻き起こるのか今後が楽しみです。今後の行く末として考えられるのは蝶野が當子の食事係になって犯罪に手を染めていく!?
まだ最序盤なので全容がわかりませんが、今後の展開が気になってしまう作品。美しくも狂わしい當子といった存在。彼女は一体何者なのか…。サイコサスペンス好きにはソソる内容となっているのではないでしょうか!
是非!
この漫画は以下から試し読みすることが可能です。