【娘の友達】漫画の書評・微ネタバレ!背徳サスペンスの極み…ここに登場!

娘の友達

社会の圧力から精神的な苦痛を感じているサラリーマン・晃介と娘の友達である女子高生・如月古都との危険な香りがプンプンするラブサスペンスを繰り広げる漫画『娘の友達』をご紹介。

背徳サスペンスと称される漫画。
まさに道徳に反した危険な香り、雰囲気が漂う作品。また積極的にアプローチを仕掛けてくるのが主人公の晃介ではなく、ヒロインである古都といった事もあり、妙にハラハラ・ドキドキしてしまう内容。

社会に疲れたサラリーマンは娘の友達である女子高生に癒やされ、新たな幸せに溺れていくのか…。それともより危険は橋を渡っていく事になっていくのか…。

控えめに言っても面白い漫画なので気になった人は是非、チェックしてみて欲しい漫画です!

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娘の友達ってどんな漫画?

主人公は妻が他界、引きこもりの娘・美也と一緒に暮らすサラリーマン・市川晃介。家庭では良い父親…会社では良き上司として理想的な自分自身を追求して演じるように生きてきた晃介であったが上手くはいかずストレスや精神的にも疲弊していく。

そんな中、娘の友達だと語る如月古都との出会いが真面目一筋であった晃介に変化を与えていく事に…。

女子高生である娘の友達に決して抱いてはいけない感情が芽生えだしたり…仕事をサボって古都と見知らぬ土地へ逃避行を始めたり…。世間に知られたら社会的死も免れない危険で不思議な恋愛模様が描かれていきます!

娘の友達 微ネタバレ

娘の友達

癒やしのカフェ店員は娘の友達…!?

家庭と社会で精神がすり減っている晃介の唯一のオアシスは路地裏にある寂れたカフェ。おじいさん一人が切り盛りする店であったが久しぶりに立ち寄ると女性店員をアルバイトとして雇っていた。

まだ接客に不慣れな彼女はパリピ系集団を捌く事ができずに困惑。

そんな様子を見兼ねた晃介が助け舟を出していく。助けられた女性店員は耳元で感謝の言葉。そしてお礼をしたいと晃介に言ってくる。この日は社交辞令的なやり取りだけして店を後にする晃介。

そして翌日。
娘の学校で保護者面談。引きこもりの娘の将来を何も考えてないと担任にダメ出しを食らう晃介。さらに会社からは緊急連絡。一気に精神的に追い詰められる晃介は学校の階段にてひと休憩。

うなだれていると一人の少女が駆け上がってくる。それは癒やしスポットで働いていた女性店員であった。彼女の名前は如月古都。会話をしていくと小学校の時は娘・美也と仲がよく、晃介も彼女達が小学校時代に対面しており、一緒に映画館に連れて行っていた顔見知りであった。

カフェ店員だった古都の素性がわかった晃介。取り敢えずその場を去ろうとするとカフェで助けてもらったお礼をどうしてもしたいと連絡先の交換を告げられる事へ。

ここから晃介と古都の不思議で危険な恋愛模様が繰り広げられていきます。

女子高生の癒やしに包まれていくストレス過多なサラリーマン

社会や家庭の事情で精神がすり減っていく晃介。娘との折り合いも悪く、晃介は古都に相談をしてみる事へ。ここで彼女から意外な言葉をかけられる晃介。

『疲れませんか?』

家では父親、会社では上司…理想を追い求める晃介であったが一度、理想を演じるのをやめて「晃介」として自分に接して欲しいとお願いをされていく。古都のアプローチに負けて晃介は女子高生の古都と二人きりでカラオケ店へ。

狭い店内で密着していく二人。
変な欲望に包まれていく晃介であったが自制を効かせて踏みとどまっていく。しかし、古都は「自分には甘えてください」と晃介を癒やしに誘っていく事へ。

妙に落ち着く古都の安心感に包まれながら安堵の気持ちが芽生えていく晃介。

逃避行開始で人生が一変…!?

積極的な古都のアプローチに翻弄される中、古都が会社へ貸していた傘を届けにやってくる。親切ついでに古都を途中まで送っていくと古都からある質問…『今一番やりたいことはなんですか?』こんな質問をもらう晃介。

走馬灯のように家庭や会社での苦しみが押し寄せてくる晃介。彼の口から出た本心は『逃げ出したい』であった。

呼応するかのように晃介へ手を差し伸べていく古都。気がつくと二人は新幹線へ乗り、見知らぬ土地へ向かおうとしていた。古都は母親からの電話を無視。晃介は会社からの連絡を無視。

その後、古都のひとつ、ひとつの動作に気持ちが悶々としてしまう晃介。娘の友達に欲情してしまう自分に嫌気や情けなさを感じていく晃介。ふと我に返り、引き返す事を提案するが突然、古都からキスを迫られていく。

古都にからかわれているんだと感じる晃介であったが、古都はファーストキスであった事を告白。困惑。そして二人は引き返す事はせず、見知らぬ土地のネカフェにて寄り添って時間を潰していく事へ。

ここで再び古都は晃介にキスを迫っていく。
一方、晃介の自宅では帰宅の遅い父親を心配していた娘の美也。晃介へ連絡するも彼は古都と取り込み中。連絡に気づかない…ここで幕引き。

漫画「娘の友達」感想・評価

娘の友達
おすすめポイント
  • ヒロインの古都が妙に艷やか!
  • 女性側が積極的アプローチで興奮!
  • 背徳サスペンスの名に相応しいハラハラ・ドキドキ感を味わえる!

もう世間に疲れきっている中年サラリーマンの如実な心理描写などを描きながら娘の友達である古都が主人公の晃介に救いの手を差し伸べていく内容。少なくとも第1巻はそんな印象である。

頭ではダメだとわかっていても古都の不思議な空間に包まれていく晃介。恐らく中年サラリーマンであれば完全に古都に落とされるだろう。それほどにミステリアスで魅力的なヒロインの古都。

1巻を読んだ感じだと彼女もまた家庭環境に問題を抱えていそうな雰囲気。連載中の漫画であり今後の展開が非常に楽しみな作品。癒やされたいサラリーマンは絶対に読むべし!

この漫画の評価点
95 / 100点中

独特でどこか艶っぽい雰囲気が漂う漫画。正直、続きがどうなっていくのか楽しみでならない作品の一つになりました。淡々としたストーリーながら興奮と虚無感も味わえる…そんな作品に仕上がっています。是非!

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