原作:矢樹純先生。作画:青木優先生のタッグで描かれていた『バカレイドッグス』が続編『バカレイドッグスLoser』として登場。現代版ブラックジャックとして注目されていた前作は全3巻で完結。
続編となる今回は主な登場人物は前作そのままに、犬童兄弟に新たな目的と敵が出現。患者として訪れる裏街道の人間を救い出しながら自分達の目的達成を遂行していきます。
続編となる『バカレイドッグスLoser』では犬童兄弟が東京を追い出されて、大切な物を奪われた背景。新たな土地で患者として訪れる二名を交えた人間医療ドラマが繰り広げられていきます。
画力もあり、ストーリーも面白かったので前作が3巻完結に惜しまれましたが装いを新たに復活!
この漫画は以下から試し読みすることが可能です。
バカレイドッグスLoserってどんな漫画?
主人公である犬童兄弟(辰次と亥三)を中心とした裏路地闇医者物語。社会のハミ出し者を医療で救う人間ドラマを交えながら物語の核に迫っていきます。
基本的には毎回、訳ありの患者が訪れたり…紹介されたり…裏社会との繋がりを持ちつつも自分達の信念を一切曲げない医療を行っていく医療人間ドラマが繰り広げられていきます。
今回1巻の内容を端的に語れば2名の訳あり患者を救いつつ、物語の筋が明かされていく事へ。
見所としては躍動感のある医療描写であったり…。訳あり患者に救いの道を照らし出す実は心優しい犬童兄弟達の人間ドラマ。骨太でありながらテンポやストーリーも非常にわかりやすい作品となっています。
医療系漫画やパンチの効いた人間ドラマが好きな人にお勧めできる漫画といった形でしょうかね。
バカレイドッグスLoser 微ネタバレ
横浜にて新犬童医院が開院!
前作の舞台・東京から場所を変えて続編では横浜がスタート。東京から離れた理由は後に明かされていきます。まずは新たな土地でコネや力をつける為、新犬童医院を開院。
最初に訪れるホームレスにほぼ無償で治療を施していきます。この背景には裏と表の世界を知っているホームレスを泳がせる事で自分達の存在をあ新たな土地で知ってもらう為といった辰次の思惑があります。
そして前作から引き続き登場するヤ○ザの甲斐。
東京から失踪した犬童兄弟を追って彼も横浜へ。ホームレスから居場所の情報を得た甲斐は兄弟に訳あり患者である黒木麻美といった妊婦を紹介していきます。
母子の持つ秘密に巻き込まれていく兄弟…
1巻の主な内容は麻美とお腹の子供を巡る内容。
1千万円の前金を得て犬童兄弟は無事に子供を出産させる約束をしていきます。
しかし、麻美のお腹にいる子供には裏事情があり、彼女は母子ともに命を狙われる存在。その魔の手は犬童医院に訪れて奇しくも麻美は2発の銃弾を浴びる事へ。
ここで頭のキレる辰次は対策をしており、何とか母子は無事。ただ一刻を争う猶予だった為、緊急オペで出産を開始していきます。
犬童兄弟の新たな目的は母の奪還と組織の壊滅…!?
辰次の天才的医療技術によって母子ともに無事に出産を終えていく麻美。彼女の命を狙っていた人物は計画に失敗…裏社会の渦に飲み込まれたのか行方不明となり一件落着へ。
その後、甲斐からの連絡を受けてある男の情報を得る辰次。
ここで兄弟が東京を離れる事になった理由、そして新たな目的が明かされていきます。
北條なる男と背後にいる組織に母親を奪われ、病院を潰されていた犬童兄弟。何故、北條が母親を奪ったのか…そして辰次と因縁がありそうな北條。
兄弟が東京を出た背景と新たな目的が明かされて1巻は幕引きとなっていきます。
漫画「バカレイドッグスLoser」感想・書評
- 闇医者として揺るがない兄弟の信念!
- 前作よりも濃厚なストーリー!
- 躍動感とヒヤヒヤする医療描写!
ただ訪れたり、紹介された患者を助けるのではなく、そこには患者を思った犬童兄弟と患者の人間ドラマが繰り広げられていくのが魅力の作品。加えて今回は犬童兄弟に因縁をつける巨大な敵の存在があります。
闇医者として犬童兄弟は今後、北條や背後にいる巨大な組織と闘っていくのか大きな見所。また患者との人間ドラマも毎回注目できる部分となっています。
画力も高く、ストーリーも濃厚。前作以上に面白くなる要素を引っさげて復活を果たした裏路地の闇医者物語『バカレイドッグスLoser』です。ハードな医療系、人間ドラマが好きな人に是非ともお勧めしたい作品。チェックしてみて下さい☆彡
この漫画は以下から試し読みすることが可能です。